それは《給食》から始まった

2013年1月13日 17時23分 | カテゴリー: 思うこと, 活動報告, 食・給食

私は3人の子どもたちを育てながら、ある時まではごく普通の専業主婦でした。政治にも関心の薄かった私が市政に興味を持つようになったのは、上の子が小学校に上がり給食を食べる ようになってからです。 ご存知でしょうか。小金井の給食は、食材や手作りにもこだわり、安全でおいしいのです。給食の献立表を見ながら「明日は**がでてくる。楽しみだな~」と話すわが子の姿を見ていたので、給食を作ってくれる人が市役所職員から民間業者に変えられると知った時には驚きました。

 「子どもも親も不満に思っていないのに、どうして?」

市職員を減らして財政状況を改善するというのが理由です。 2001年(平成13年)ごろはまだ、多摩では給食調理の民間委託を実施していたのは4市、小中あわせても32校でした。委託が進んでいた23区では「作業効率を上げる」という理由で、手作りの献立が減らされたり、職員の異動によって安定した給食づくりが難しくなっていたりしていると聞きました。

小金井市の財政再建が必要であることは良く分かります。民間委託を全面的に否定するものでもありません。ただ、給食調理を業者にゆだねるというのであれば、子どもたちの「食」の安全がきちんと確保され、これまでの「質」を落とさないというのが大前提だと思いました。

それが・・・。

「行政がいろいろ言わなくても、委託業者がうまくやってくれます」。最初から最後まで、市の当局者が繰り返したのは、こうした趣旨の言葉でした。そこには私たち保護者の不安を解消するような具体的な説得材料はなかったのです。 私は、給食の問題をめぐり、1年以上にわたって議会に足を運び、傍聴を続けるうちに、市役所の職員や一部の議員に、ある種の体質のようなものがあると気付きました。

一言で言えば「当事者意識が薄い」。

行政や議会が、当事者である市民に可能な限り寄り添って、あるいはその立場にたって問題に取り組む大切さを改めて痛感したのです。

給食の活動を通じての様々な人たちとの出会い。苦い経験。厚い壁・・・。そうした出来事を通じて、当たり前だけど今まで思いもよらなかった考えが、土から緑の芽が生えるように、私の中に生まれました。「私の暮らしと政治はつながっているのだ」と。この原点をいつまでも忘れずにいたいと思います。